美味しい果実が食卓に届くまでの温度管理

リンゴやいちごなど、これから旬を迎えるフルーツは数えきれないほどあります。

フルーツにはビタミン類が豊富で、老若男女を問わず愛され、日々の食卓を賑わせています。産地で収穫された果実類は主にJAなどに出荷され、そこで等級管理がなされます。それぞれのサイズや糖度・品質などがランク分けされるのですが、これにより出荷者や卸売業者が値段を付けやすくするために必要な作業です。

いちごひとつを見ても、ある意味一粒一粒の標準化が進んでおり、スーパーの店先に並ぶ際には「粒ぞろい」の商品がお客様の目に触れることになるのです。これらのフルーツを新鮮な状態で食卓に運ぶ上で欠かせないのが、温度管理です。その主たる役割は品質を保持し、美味しさをキープすることにあります。適切な温度管理を実現するため、輸送に際しては冷蔵機能を持った業務車両が用意されます。業務車両は卸売会社にフルーツ類を卸す際、冷蔵庫に荷を入れますが、このとき出来る限り外気に触れず温度を低温に保った状態で荷を卸します。

冷蔵庫からスーパーなどへ運搬される際も、低温の温度管理を継続させるため細心の注意がはらわれます。もちろんスーパー内でも低温室へ貯蔵され、適宜店頭に並ぶというシステムが採られています。このように出荷してから店頭に並ぶまで、あらゆる工程で低温管理が施され、コールドチェーンという仕組みが現実のものとなりました。フルーツの美味しさは、採れたての状態を出来る限り損ねないコールドチェーンにあると言われています。

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