コンピュータ機器は温度管理が重要です。
サーバ機器やネットワーク機器、パソコンも正常に動作する温度の範囲が決められていて、その範囲を超えると故障することがあります。故障するともちろん機器が停止していしまいますので、通信障害や提供しているサービスが停止していしまい、結果的に顧客サービスの停止を招きかねません。一般的には、パソコンやサーバ機器であれば0~35℃、ネットワーク機器であれば-5~45℃といった具合に問題なく動作する仕様で決められいますので、サーバ室やデータセンターの室温はこの範囲を超えないように管理をする必要があります。
実際にはラック内はサーバ機器やネットワーク機器を重ねて設置していることもあり、空調を冷房で冷やしていても、ラック内温度はもっと高くなっています。サーバ機器やネットワーク機器は、ファンのところから非常に勢いよく温かい風が出ているのをご存じかと思います。ラック内では何台もの機器がファンから一斉に排熱しているため、空調が止まっていたりエアーフローという空気の流れが悪い環境などすぐに温度が上昇してしまい、動作仕様の上限を超えることもあります。
温度上昇による故障を未然に防ぐためには、ラック内や監視したい場所に温度計とセンサーを取り付けて温度管理をします。センサーは温度の閾値を設定することができ、温度上昇を検知して閾値を超えると管理サーバ側へ閾値を超えたことを知らせる機能があります。管理サーバはセンサーから温度上昇の通知を受け取り、管理者へメール等で通知することで、機器が故障してしまう前に事前に通知できますので、温度計とセンサーは温度上昇による温度管理を行うことで機器の故障を未然に防ぐのに役立ちます。